相続した実家が空き家

住む?貸す?売る?

相続した実家が空き家の状態で・・・と言った相談も少なくないですよね。
自分はそこで育ち、親の面影もあり、仏壇もあったりして・・・何とも思いきれない。
でも、既に自分の家はあるので住むこともない。
壊すとなると多額の解体費と毎年のしかかる固定資産税

貸家などに利活用できれば、すぐ貸しましょう。貸家は「戸建て賃貸」と言って需要は十分にありますから。
「いやいやそう言ったって、人が住めるようにリフォームしなきゃでしょ?」
DIY賃貸といって、借主に自由に手を加えてもらう貸し方もありますよ。

でも、貸したあとの管理が面倒くさい?
であれば売りましょう。

私たちの親の世代の実家は、土地が大きすぎて一般的な個人住宅では持て余すという事ありますね。
ここら辺の新築一戸建てだと、敷地30~40坪で3000万円台後半くらいでしょうか?
すると、例えば100坪の土地だったら・・・・建物建てると幾らになるの?という話ですね。

かと言って、個人が土地を分割して複数の人に買って貰ったら、宅建業法に触れる可能性もあります。
そういう時には、現況のまま分譲業者に買ってもらいましょう。
業者さんは、分割して上手に周辺相場に合うように建売するでしょう。

あと、気をつけなくてはならないのは譲渡税。
取得費が分からないと後で税金でたっぷり持っていかれてしまう場合があります。
※(売却金額-取得費-譲渡費用)×20.315%=譲渡税額
取得費不明な場合は、売却金額の5%を概算取得費とされてしまいます。
なるべく早めに売買契約書などの取得費を調べておきましょう。

また、空き家の譲渡には「被相続人の居住用財産(空き家)に係る譲渡所得の特別控除」があります。
相続開始の日から3年後の年末までであれば、3,000万円の特別控除が受けられるのです。
なるべく早めに動きましょうね。

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