空き家対策委員会
今年の一月に某市から、私たちの宅建協会支部に来た空き家相談は、「どちらかの不動産会社に相談したのだが売れないと言われた」といった所有者の親族からのご相談でした。
その空き家は、施設に入所している母親の所有であり、判断能力があるうちに何とか処分したいとのご意向でした。
早速、委員会の担当メンバーがやり取りを開始しましたが、
なんと、その直後所有者である母親が亡くなってしまい、某市の相談窓口に改めて「相続放棄するので空き家相談は無かったことに・・・」との連絡が入ったそうです。
県内他市にお住いの親族は、売れない不動産についてあれこれと、きっと全てが面倒になってしまったのでしょうね。
その方の身になってみると分かる気がします。
しかし、市の担当者から支部事務局に連絡があった際、相談窓口になっていた担当者は近隣住民の為にも売却するよう、粘り強く相続人二人を説得しました。
相続放棄されたら、その空き家は宙ぶらりんになり、きっとこの先「特定空家」に指定されてしまうかも知れません。
そうしたら、市も困るし近隣住民も困ってしまう。
結果、2月に媒介契約をして3月には無事に売買契約ができました。
建物の解体は、買主が行うそうです。
こんな時、「町の不動産屋が地域に貢献できた」と感じる時ですね。
大手不動産の営業マンが、数百万円の空き家の取引の為に奔走しませんからね。
相続人様の喜ぶ笑顔が目に浮かびます。
良かった、良かった♪