取引のポイント 不動産購入編
購入予定の不動産を知る
一般の方が、不動産の売買をすることは一生に何度もあることではありません。不動産の購入についての知識や経験が少ないのが普通です。
そこで、つい業者任せになってしまい、後になってから「こんなはずではなかった」、「悪質業者に騙された」といったトラブル相談が多く寄せられています。このコラムでは、これからマイホームなどの不動産購入する方のために、最低限知っておいていただきたい知識を公開していきます。
まずは、「購入予定の不動産を知る」ということです。
不動産会社は取引の媒介・代理をするとき、又は自ら売主の時には、契約が成立するまでの間に、物件の内容や取引の条件などを記載した「重要事項説明書」を作成して説明することが義務付けられています。この重要事項説明書により購入予定物件、購入条件等の詳細な内容を知る事が出来ます。
もっとも、買主にとって重要な購入の目的・条件が、法律上の説明事項となっていないこともありますので、購入目的や条件は予め依頼する宅建業者に明確に伝えておきましょう。そうすることで、関与する宅建業者が必要な説明を行うべきとされる場合が多いと考えられています。
そして、自分でも調査・確認をする。
周辺にごみ焼却場・工場・カラオケ店など、どのような施設があるか、騒音は出さないか、悪臭はしないかなどの周辺環境は、自分でも容易に調べられるはずです。重要事項説明書は万能ではありません。説明を受けるだけではなく、周辺環境などはしっかり調査し確認するようにしましょう。