ポスティングしていて思うこと。
戸建てのポスティングは、業者さんに任せて、私は近隣の分譲マンションのポスティングを毎週行っています。
マンションによっては、ポスティング禁止の物件があったり、ポスティングお断りの案内があるお部屋は勿論外して投函するのですが、
よく、他社がポスティングしたであろうチラシが、ポストからベロ~ンとはみ出ているようなものがあります。
そういう美しくないチラシは、綺麗に抜いておいて差し上げるのですが(笑)、←特に大手仲介業者に多い
最近、その大手仲介さんのチラシに
「一定期間仲介にて販売活動を行い、期間内に売却が成立しない場合○○不動産が買い取ります【買取保障】」
という文言が増えてきました。
もし、売れなかったら査定価格の○○%引きで下取りますよ!という事なのですが、良く考えてみてください。
業者さんは下取りした不動産はどうしますか?そう、再販するのです。買取業者が得る利益は、仲介なら売主が当然得ることが出来るものなのですよ。
確かに、売主さんは仲介ではいつ売れるか分からないと不安です。買い手がつくのが明日かも知れないし3ヶ月後かも知れない。
でも、買取再販の利益構造は、「不動産を安く仕入れて手を加えて高く売って利益を出す」です。
彼らも決して高くは買いません。
であれば、仮にその物件を維持するのに月々10万円ほど支払っている場合、3ヶ月で30万円、半年で60万円の支出となるが、買取価格よりも数百万円ほど高い価格で販売する方が得策だとは思いませんか?
仲介でなかなか売れないのは、値付けが高いからです。適正価格であれば必ず売れます。
最近、一括査定サイトが流行っていて、仲介会社複数社での競争になるので、受託するにはどうしても高い査定額を提示する傾向にあります。
相場よりも2割も3割も高い価格で査定して、受託を取り他社を排除したあとに、3ヶ月経っても半年経っても売れない・・・
100万、200万と値下げ交渉が始まり、相場の価格に降りてくる。
これでサクッと売れればいいのですが、市場に半年以上残っていた物件は、買主も「何かいわくがあるのでは?」と勘ぐってしまいます。
すると大手の営業マンは、ここで【買取保障】を持ち出します。
予め査定した金額の○○%引きの金額で買取に誘導します。
質の悪いところでは、仲介の期間は見事に囲い込み、お約束の期間が過ぎるまで他社に情報を出さず両手(売主・買主双方から手数料を貰う)狙い。
それでもだめなら、最終的に資金に物を言わせ物件を買い取る。
利口な売主さんは、絶対に騙されないで下さいよ。
そう、「買取は最終手段ですよ」と私は言い放ちたいです。
買取は、不動産をなるべく面倒なく早く売りたい!という時だけです。
そして、仲介の際も早く売りたいなら「一般媒介」で、高く売りたいなら「専任媒介で」依頼して下さいね。
<教訓>
・買取価格は業者が決めるもの
・売出し(チャレンジ)価格は売主が決めるもの
です。